八碁連だより384号(10月号)
趣味と健康
石川囲碁同好会会長 石川幌二
最近は高齢化が進み長寿とか健康に関する話題が多くなっている。特に平均寿命が延び、それに伴い健康寿命も延びている。健康寿命と平均寿命は比例関係にあるが、それほど健康寿命のみが長くなっている訳ではない。健康寿命が延びることは個人から見ても、社会の負担から見ても有益なことである。
一般的に健康については言えば一番目に食生活が上げられ、次に楽しみを見出す趣味、体を動かすスポーツが良いと言われている。
100才以上の人の「長寿の秘訣」ついてのアンケート調査でも食に関することが多く、次に趣味で前向きな気持ちを持って続ける事、と回答している例が多い。
他の調査では趣味を持っている人と趣味を持たない人では、認知症になるリスクが2~3割程度違うとの報告もある。
趣味の効果には趣味そのものを楽しむ事の他に、他の人との出会いやふれあいが健康にプラスに作用しているとも言える。
特に、趣味として囲碁を楽しむことは、他の要素も加え健康維持に効果が大きいと思っている。また、囲碁の様なインドアの趣味にアウトドアの趣味をもう一つ加えることが理想的であるとは、医療関係者の話しに出ている。
楽しみながらの趣味と体を動かすことが、高齢者の健康寿命を延ばすことになればと思いながら。